【事例あり】Meta広告|簡易動画を活用した実績改善
Meta広告は、Metaが提供するSNSの「Facebook」や「Instagram」、チャットツールの「Messenger」、Metaが提携するアプリなど、さまざまな配信面に広告を配信することができます。また、配置を制限することでユーザーとの接触が減り、機会損失が生まれることから、Metaは、全ての配信面に広告を配信することを推奨しています。しかし、各動画フォーマットに対応する動画クリエイティブの制作には、費用と工数がかかります。
本記事では、動画クリエイティブの制作にかかる費用と工数の問題を解決する手法の一つとして、簡易動画の活用についてお話しします。簡易動画は、静止画をもとに制作します。
そのため、多額の費用や膨大な工数を発生させずに動画クリエイティブを活用した広告の配信ができるようになります。記事では、Meta広告のオークションの仕組みや、広告の評価を高める2つの手法も紹介します。
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目次[非表示]
- 1.Meta広告
- 1.1.オークションの仕組み
- 1.2.広告の評価を高める2つの方法
- 1.2.1.複数フォーマットの活用
- 1.2.2.配置面の網羅
- 2.簡易動画の活用
- 3.事例
- 3.1.フィットネス関連企業の事例
- 3.2.EC関連企業の事例
- 4.まとめ
Meta広告
ここでは、Meta広告のオークションの仕組みと、広告の評価を高める2つの手法を紹介します。
オークションの仕組み
Meta広告は、ユーザーに最適と思われる広告を判断するために、表示する広告を選ぶ際にオークションの仕組みを活用しています。
Meta広告のオークションは、次のような流れでユーザーに表示する広告を決定します。
はじめに、広告主が選択したターゲットとしている層が含まれる広告が集められ、入札に進みます。入札に参加する広告のなかから、「広告主の入札価格」「推定アクション率:ユーザーが広告に対してアクションを起こすか・その広告経由でコンバージョンする可能性を示す推計値」「ユーザーにとっての価値:ターゲットが広告にどの程度関心を持つか」の3つをかけ合わせた「総合的な価値」の高低でオークションが行われ、表示する広告が決まります。
このような仕組みを考慮すると、オークションでは、入札価格のみならず、「推定アクション率」や「ユーザーにとっての価値」のスコアを加味して広告のPDCAを回すことで、配信における機会損失を回避できると考えられます。
広告の評価を高める2つの方法
先ほど紹介したMeta広告のオークションの仕組みを前提に、ここからは広告の評価を高める2つの方法を紹介します。
複数フォーマットの活用
Meta広告は、ユーザーが最も高い反応を示すフォーマットを学習することで、ユーザーに最も関連性の高い広告を決定し、配信しています。
しかし、ユーザーごとに好みのフォーマットは異なります。例えば、動画をよく見るユーザー、カルーセル(※1)をよく見るユーザー、静止画をよく見るユーザーなど、ユーザーごとに異なります。
このような環境で広告の評価を高めるためには、フォーマットを限定せずに広告を配信することが大切だと考えられます。ユーザーとの接触における機会損失を減らすために、静止画、カルーセル、動画などの複数のフォーマットを活用した広告配信をおすすめします。
※1 カルーセル:ユーザーがスクロールできる複数の画像を含むフォーマット。
配置面の網羅
ユーザーごとに、よく閲覧する配信面は異なります。例えば、Facebookをよく閲覧するユーザー、Instagramをよく閲覧するユーザーなど、ユーザーごとに異なります。
このような環境で広告の評価を高めるためには、配信面を限定せずに広告を配信することが大切だと考えられます。昨今は、スマートフォンの縦長画面にきれいに収まり、縦から横にスマートフォンを持ち替える必要がないことなどから、没入感を得られやすいとされている縦型動画を活用した施策にも注目が集まっています。そのため、Instagramのストーリーズやリールのような、縦型動画に適した配信面もおすすめです。
簡易動画の活用
Web広告の価値を高めるために、各動画フォーマットと配信面を網羅しようとすると、動画制作にかかる期間と費用がハードルになります。
そのような場合には、簡易動画の活用をおすすめします。簡易動画とは、静止画の一部を動かして、訴求したい内容に視線を誘導する効果を持たせた動画です。
静止画として制作したキャッチコピーやパーツ、背景素材を動かすだけとなるため、動画クリエイティブを改めて制作する必要がありません。また、広告成果の高い静止画のクリエイティブがある場合は、その訴求力を維持したまま、動画フォーマットに変換できます。
オプトで制作させていただく場合には、最短で当日に制作可能となるため、動画の制作期間と制作費の問題を解決できると考えています。また、リサイズやBGMの追加も対応可能です。
ここからは、簡易動画における画像の流れを3つ紹介します。
1つ目は、化粧品を商材として制作したサンプルです。キャッチコピーや商材の画像は動かさずに、クリエイティブ全体に光が射すようなエフェクトを追加しています。このようにモーションを追加するだけでも、静止画と比較してユーザーの目を引きやすくなると考えられます。
2つ目は、青汁を商材として制作したサンプルです。本サンプルでは、「980円」という赤色のテキストに、黄色の帯が入るエフェクトを追加しています。これにより、フォントサイズが大きい「オプト青汁」という商品名のみならず、価格を訴求しやすくなると考えられます。
3つ目は、モバイルゲームアプリを商材として制作したサンプルです。本サンプルは、広告表示後に、クリエイティブの中に「100連ガチャ無料」のテキストが徐々に浮かび上がってくるエフェクトを追加しています。これにより、ゲームアプリのイラストをユーザーに見ていただいた後に、「100連ガチャ無料」という点を訴求できると考えられます。
このように、簡易動画は静止画のクリエイティブをもとに容易に制作できます。エフェクトの活用により、訴求点を目立たせることもできます。工数と費用を抑えながら、動画フォーマットを用意したい場合は、簡易動画制作の検討をおすすめします。
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事例
ここからは、簡易動画を活用してMeta広告を配信した2つの事例を紹介します。
フィットネス関連企業の事例
1つ目の事例は、フィットネス関連企業を支援したものです。
本事例では、これまでも活用されていた静止画のイラストの一部にアニメーションの動きを加えて簡易動画を制作し、配信しました。
静止画を用いた配信と比較したところ、簡易動画を用いた配信では、CVR(コンバージョン率)が130%改善、CPA(コンバージョン単価)が560%改善、許容CPA(※2)が44%に抑制できました。
※2 許容CPA:広告主がCPAに設定する限界の値。その値を越えてしまうと赤字となる値。
EC関連企業の事例
2つ目の事例は、EC関連企業を支援したものです。
本事例では、広告配信期間や訴求するキャンペーンなどを揃えて、静止画を用いた広告配信と、簡易動画を用いた広告配信の2つを実施しました。
2つの配信を比較したところ、静止画を用いた広告配信と比較して、簡易動画を用いた広告配信は、配信金額こそ54%と少なかったものの、 CTR(クリック率)が105%に改善し、CVRは105%に改善しました。また、CPAを90%に抑制できました。
まとめ
本記事では、静止画のクリエイティブをもとに制作できる簡易動画の活用についてお話ししました。
簡易動画の活用により、多額の費用や膨大な工数を発生させずに動画クリエイティブを活用した広告を配信できるようになります。
簡易動画を活用した事例では、CVRやCPAの改善ができました。Meta広告における動画クリエイティブの制作に課題を感じている方は、簡易動画の活用を検討してみてはいかがでしょうか。
その他Meta広告における改善事例はこちらをご覧ください。
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