【事例あり】Meta|6種類のクリエイティブ制作で広告効率を向上させる方法
Meta広告は、Metaが提供するSNSの「Facebook」や「Instagram」、チャットツールの「Messenger」、Metaが提携するアプリなど、さまざまな配信面に広告を配信することができます。また、配置を制限することでユーザーとの接触が減り、機会損失が生まれることから、Metaは、これら全ての配信面への広告配信を推奨しています。
しかし、各配信面に適した仕様でクリエイティブを制作しようとすると、一定の制作リソースがかかります。今回は、この問題を解決するために弊社が採用している、6面以上の配置に対応するクリエイティブを制作し、Metaが推奨するほぼ全ての配信面に活用する方法を紹介します。
また、6面以上の配置に対応するクリエイティブを制作・配信し、広告の配信効率を改善した事例も紹介します。
オプトのメールマガジンでは、デジタルマーケティングに役立つ事例をはじめ、セミナー開催情報、お役立ち資料、最新メディア情報などをお届けします。
目次[非表示]
- 1.Metaとは
- 1.1.Metaの配信面
- 1.2.配置を制限すると機会損失が生まれる
- 2.6種類のクリエイティブで配置をほぼ網羅
- 3.事例
- 4.まとめ
Metaとは
Meta(旧社名:Facebook)は、Facebook、Instagram、Messenger、WhatsAppなどのサービスを展開しており、豊富な広告配信面を有しています。
また、Facebookは実名登録であることから、ビジネス目的のユーザーも多いと考えられるため、ターゲティング精度が高い特徴があります。名前や性別、年齢、居住地、勤務先や興味関心などを把握できるため、細かくターゲティングできるのが特徴です。
スマートフォンの普及や、コンテンツの動画化が進んだことで、Instagramストーリーズや、リール動画を閲覧するユーザーも増加しており、今後も広告媒体として注目が集まると考えられます。
Metaの配信面
Meta広告には、サービスごとに次の配信面と配置があります。
Metaは、これらの配信面の全てに広告を配信することを推奨しています。
配置を制限すると機会損失が生まれる
Metaが、全ての配置へ広告を配信することを推奨する理由は、配置を制限することでユーザーとの接触が減り、機会損失が生まれるためです。
しかし、全ての配置へ広告配信をするためには、各配信面に適した仕様でクリエイティブを制作する必要があり、一定の工数がかかります。
以下では、このような問題に対処するために、Meta広告が推奨するほぼ全ての配置を網羅できる、6面以上の配置に対応したクリエイティブを紹介します。
6種類のクリエイティブで配置をほぼ網羅
6面以上の配置に対応するクリエイティブを用意できると、Meta広告のほぼ全ての配置に対応できます。
まずはじめに、6面以上の配置に対応するクリエイティブを制作する際、次の3つのアスペクト比でクリエイティブを作成します。
- 1:1
- 4:5
- 9:16
これらの三つのアスペクト比のクリエイティブを静止画と動画のフォーマットでそれぞれ準備します。これにより3つのアスペクト比×2つのフォーマットとなり、6面以上の配置に対応するクリエイティブを制作できます。
4:5のアスペクト比のクリエイティブは、Instagramのフィードに配信されます。1:1で代用する場合もありますが、4:5のほうが表示領域が広くなり、顧客にアプローチしやすくなります。
次の図ように、4:5のアスペクト比のクリエイティブの活用により、CTR(クリック率)が204%、CPC(クリック単価)が78%、CVR(コンバージョン率)が123%、CPA(コンバージョン単価)が79%に改善した事例があります。
また、動画を制作せずに静止画のみで配信するケースもありますが、静止画よりも動画のほうが、情報量を多く伝えられるため、ユーザーの態度変容を促す場合もあります。
次の図ように、動画の活用により、CV(コンバージョン)が106%、CVRが195%、CPAが57%に改善した事例もあります。
オプトのメールマガジンでは、デジタルマーケティングに役立つ事例をはじめ、セミナー開催情報、お役立ち資料、最新メディア情報などをお届けします。
事例
ここからは、教育業界の企業で、6面以上の配置に対応するクリエイティブを制作・配信し、広告の配信効率を改善した事例を紹介します。
こちらの事例は、6面以上の配置に対応するクリエイティブの活用のみならず、クリエイティブの組み換えを行って実績を改善したものです。
課題
クライアントは、Meta広告で配信しているクリエイティブの改善に課題を抱えていました。配置ごとのクリエイティブレポートを確認していなかったことから、配置ごとに広告効果が悪いアセット(※1)を把握できていませんでした。
※1 アセット:Meta広告において使用される画像、動画、テキスト、リンクなど
施策
本事例では、6面以上の配置に対応するクリエイティブを制作・配信し、配置ごとの実績を確認することから着手しました。実績の確認は、前年の実績との比較により行いました。
CPAが悪い配置を把握し、そこにCPAが良かった別のクリエイティブを採用することで、改善を図りました。
実際に前年の実績との比較を行ったところ、次の二つの配置のCPAが悪く、改善が必要だということが分かりました。
- Facebookのフィード
- Instagramのストーリーズ
そこで、FacebookのフィードとInstagramのストーリーズのそれぞれでCPAが良いクリエイティブを特定し、新たに設定しました。
結果
これらの施策の結果、FacebookのフィードのCPAが71%に改善され、CVも271%の上昇しました。また、InstagramのストーリーズではCPAが80%に改善され、CVは150%に上昇しました。
このようにクリエイティブの組み換えにより改善が見られたため、以後は、クリエイティブの摩耗に備えてPDCAを回していく想定です。
まとめ
本記事では、6面以上の配置に対応するクリエイティブを制作し、Metaが推奨するほぼ全ての配置に活用する方法を紹介しました。
Meta広告は、配置を制限することでユーザーとの接触が減り、機会損失が生まれるという理由から、全ての配置への広告配信を推奨しています。1:1、4:5、9:16の3つアスペクト比でクリエイティブを制作し、静止画と動画の2つのフォーマットをそれぞれ制作することで、Meta広告のほぼ全ての配置に対応できます。
事例では、6面以上の配置に対応するクリエイティブを制作し、クリエイティブの組み換えを行ったことで、広告効果を改善できました。
各配置に適したクリエイティブの制作・配信や、広告効果の改善にお悩みの際は、本記事で紹介した方法をお試しください。
その他Meta広告における改善事例記事はこちらをご覧ください。
オプトのメールマガジンでは、デジタルマーケティングに役立つ事例をはじめ、セミナー開催情報、お役立ち資料、最新メディア情報などをお届けします。