【事例】Google広告|DSAにおいてユーザー行動を踏まえたCVアクショングループ最適化による成功事例
DSA(Dynamic Search Ads:動的検索広告)はGoogle広告のメニューの1つであり、人材業界やEC業界のように多品目の商品およびサービスを扱う企業の広告施策において多く取り入れられています。
Google広告において、キーワードのインテントマッチ(旧:部分一致)促進化や、P-MAXキャンペーン(※1)をはじめとする自動化メニューが出てくるなかで、DSAについて「昔のプロダクト」というイメージを持っている方もいるかと思います。
しかし、DSAにおいて「CV目標」を設定することにより、お客さまのサービスに合わせて効果の最大化を目指すカスタマイズを実現できます。
※1 P-MAXキャンペーン:「Performance Max キャンペーン」の略であり、広告運用のパフォーマンスの最大化を目指すことを目的とするメニュー
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目次[非表示]
- 1.DSAの魅力
- 1.1.DSAの概要と仕組み
- 1.2.DSAが効果を出しやすい3つの理由
- 2.DSAの一般的な運用方法
- 3.DSAにおけるCV目標設定の活用
- 4.事例
- 5.まとめ
DSAの魅力
はじめに、DSAの概要を紹介します。
DSAの概要と仕組み
DSAは、Google広告のメニューであり、サイトと説明文を指定し、入札するキーワードと広告文を設定する広告を指します。
検索連動型広告を自動生成するため、キーワードを一つひとつ手動で設定せずに、ユーザーにアプローチができます。
DSAが効果を出しやすい3つの理由
DSAが効果を出しやすい理由には、次の3つがあると考えられます。
キーワードがタイトルや説明文に反映されるため、クリック率が高くなると推定される
検索キーワードに基づいて広告文が生成されるため、関連性が高くなる
LP(ランディングページ)からキーワードを探すため、関連性および利便性が向上する
GoogleからもDSAの効果の高さを示す次のような事例が出されています。
引用:Google資料引用
DSAのタイトルや説明文はサイト内のコンテンツに連動します。そのため、競合他社が入札していないキーワードで広告が表示され、競争が生まれにくく、CTR(クリック率)が高くなりやすく、CPC(クリック単価)が安くなりやすいという特徴を持っています。
DSAの一般的な運用方法
DSAでベストプラクティスとされている運用方法の例として、本記事では2つの施策を紹介します。
DSAでCVにつながったキーワードをリスティングキャンペーンに登録する施策
DSAでCV(コンバージョン)につながったキーワードを、リスティングキャンペーンに完全一致でKW登録します。
これによりDSAが配信されない場合であっても、リスティングキャンペーン側から配信機会を得やすくなります。リスティング広告とDSAを連動させることでアカウント全体の最適化を目指すことができます。
除外ページと除外キーワードを設定する施策
DSAでは、CVにつながらないページとキーワードを除外することで、CVR(コンバージョン率)を改善できる場合があります。
除外設定は、ページカテゴリやタイトル、URLなどで活用可能です。
例えば、人材サービスの場合、次のようなキーワードを除外します。
これにより除外後のCVRが向上する場合があります。
ここまで紹介した2つの施策は、DSAを運用する多くの担当者が導入していると考えられるものです。本記事では、DSAを「顧客サービスに合わせ、効果最大化を目指すためのプロダクト」として活用するための方法も紹介します。
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DSAにおけるCV目標設定の活用
ここからは、DSAにおける「キャンペーン固有のコンバージョン目標設定(CV目標設定)」を活用した施策を紹介します。
CV目標設定とは
通常は、キャンペーン固有の目標を作成するのではなく、アカウントのデフォルトの目標を全てのキャンペーンに使用することをGoogleはおすすめしています(※2)。それにより、キャンペーン間での相互学習が可能になり、入札単価の改善につながるためです。
しかし、キャンペーンごとに使用するコンバージョン目標をより細かく管理したいと考える場合もあります。そのような場合、Google広告ではキャンペーン固有の目標を次の2つの方法で設定できます。
標準の目標:特定のキャンペーンに適用する標準のコンバージョン目標を指定する方法
カスタム目標:特定のキャンペーンに適用するカスタム目標を指定する方法
これにより、アカウント目標に優先する特定のキャンペーン目標を設定できます。
※2 Google広告ヘルプ「キャンペーン固有のコンバージョン目標について」
事例
ここからは、DSAにCV目標設定を活用した事例を紹介します。
本事例のクライアント企業は、マーケティングプロセスのなかに次の2つのKPIを設定していました。
「アカウント登録」「会員登録」などのメインKPI
「購入」「応募」など登録後のサイト内行動に関連するサブKPI
また、これらのKPIに応じてCV地点を設定していました。
クライアント企業ではDSAをサブKPIに対応したCVを増加させる目的で活用していましたが、登録ユーザーを増やすという課題を抱えていました。
このような状況で、オプトは、CV目標設定を活用して、メインKPIに対応したCV地点を設定したキャンペーンAと、サブKPIに対応したCV地点を設定したキャンペーンBでDSAを構成しました。
その結果、メインKPIのCPAを大幅に改善させることができました。
このように、本事例ではDSAを顧客に合わせ役割立てをしながら活用しています。
まとめ
本記事では、DSAにおけるCV目標設定を紹介しました。
KPIが複数ある場合、CV目標設定を活用することで、DSAをより効果的に活用することができます。本記事で紹介した事例では、CV目標設定を活用して、「アカウント登録」「会員登録」などのメインKPIに対応するCVを増加させる目的でDSAを活用しました。
このように、CV目標設定を活用することでDSAをさまざまなシチュエーションで効果的に活用できます。
その他Google広告での事例についてはこちらをご覧ください。
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