Google YouTube広告のVRC2.0とは

【事例あり】Google YouTube広告の動画リーチキャンペーンVRC2.0とは


Googleの動画広告広告における新しい機能として、VRC(Video Reach Campaign)2.0と呼ばれる、リーチ数の最大化を目的とした動画リーチキャンペーンが活用できるようになりました。従来の動画リーチキャンペーン(VRC)よりも配信面が拡大され、より効率的にリーチ数を伸ばすことができます。本記事では、VRC2.0の特徴と併せて、解決できる課題や活用方法、そして具体的な改善事例などを紹介していきます。

※2024年4月より、VRC2.0は従来の動画リーチキャンペーン(VRC)と統合されました。


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目次[非表示]

  1. 1.YouTubeの視聴はますます増加傾向に
  2. 2.動画リーチキャンペーンVRC2.0によって可能になったこと
  3. 3.動画リーチキャンペーンVRC2.0が解決する課題
  4. 4.動画リーチキャンペーンVRC2.0の事例
  5. 5.動画リーチキャンペーンを活用しよう


YouTubeの視聴はますます増加傾向に


Youtube自体のユーザー数は年々伸び続けており、2023年5月時点で18歳以上の月間ユーザー数が7,120万人を超えました。(※1)そのうち、約3分の1の2,680万人が45~64歳というデータもあり、若年層に限らず幅広い世代で利用されています。パソコンやスマートフォンといったデバイスの変化に加えて、動画の長さやフォーマットも多様化し、より日常生活のなかで視聴しやすい環境が整ってきました。2023年7月の調査では、2023 年 7 月の調査では、YouTube ショートの 1 日あたりの平均視聴回数は前年比 110% 以上の増加と大きく成長しています(※1)


総務省が行った「令和3年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」(※2)によると、YouTubeの全年代での利用割合は88.2%と、大多数の人が利用するメディアであることが分かります。Youtube以外のメディアでは、利用する世代が偏っていることも多く、商品・サービスや企業の業種によっては、広告配信に活用しにくい場合もあります。しかし、Youtubeであれば、どの世代にもターゲティングができるため、活用できる幅は広いといえます。


※1 引用元:2023 年の YouTube 視聴はますます多様に —— テレビデバイスで月間 3,800 万人、ショート動画も前年度より加速


※2 参照元:令和3年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査


動画リーチキャンペーンVRC2.0によって可能になったこと


ユーザー数の伸びと併せて、企業のYoutubeでの広告出稿も拡大傾向にあります。動画広告では、目的に応じた様々なフォーマットが用意されており、大きく分けると以下の5つに分類されます。


  1. リーチ数最大化
  2. 認知最大化
  3. 視聴数最大化
  4. コンバージョン促進
  5. 予約型

本記事でご紹介する動画リーチキャンペーンVRC2.0は、リーチ数最大化を目的としたキャンペーンとなっています。これまでもVRCと呼ばれる動画リーチキャンペーンはありましたが、従来のVRCのインストリーム面のみへの配信だけではなく、ショート面(※1)やインフィード面への配信も可能となり、配信面が拡大**されています。


最近では、縦型動画フォーマットのアプリやブラウザでの閲覧環境が増えてきています。YouTube広告でもYouTube ショート面の閲覧が増えてきているのは記事冒頭の調査のとおりで、その視聴ユーザーにアプローチできる動画リーチキャンペーンVRC2.0は配信リーチ先を増やしたい施策を行う場合には有力な検討候補となるでしょう。


動画リーチキャンペーンVRC2.0の配信面は以下に概要は以下にまとめておりますのでご確認ください。配信面に関する詳しい内容は以下からこちらをご確認ください。動画広告フォーマットの概要


※1 ショート面:YouTubeショートはYouTubeで視聴できる最長60秒の短い動画のことで、スマホで視聴しやすい縦型動画


また、動画リーチキャンペーンVRC2.0では、Google AIを活用してより効率的な広告配信を行うことも可能です。次に記載のような目標に応じてフォーマットを最適化します。


  • リーチの最適化(コストを抑えながらユニークリーチを最大化)
  • 視聴完了の最適化(視聴完了単価を抑えながら視聴完了数を最大化)
  • 目標フリークエンシー(目標のリーチ数に合わせて、フリークエンシーを最適化)

Google広告の広告でリーチ最大化フォーマットの概要


動画リーチキャンペーンで目標達成できるポイント



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動画リーチキャンペーンVRC2.0が解決する課題


動画リーチキャンペーンVRC2.0は、リーチ数の最大化を目的として設定するキャンペーンであるため、次のような課題の解決に効果的です。


  • 過去にアプローチした顧客ではなく、新規の見込み顧客にアプローチしていきたい
  • 新サービスのローンチや新商品の発売に向けて、より多くの見込み顧客にアプローチしていきたい

Youtube自体のユーザー数の増加に合わせて、広告を配信できる面も増えていくため、動画リーチキャンペーンVRC2.0を活用することでより効率的に多くの方に認知を広げることが可能です。


また、動画リーチキャンペーンVRC2.0では、配信面を複数設定することが可能で、一つのキャンペーンで各配信面に配信されるため、配信設計を簡素化することもでき、より作業を効率化することが可能です。


動画リーチキャンペーンVRC2.0の事例


次に、動画リーチキャンペーンVRC2.0を活用した際の効果について説明します。
既に述べたように、動画リーチキャンペーンVRC2.0と従来のVRCの異なる点は、配信面が拡大されることです。そのため、予算やターゲット設定- クリエイティブなどを同じ条件で配信し、各数値を比較することが可能です。
CPM(インプレッション単価)やCPC(クリック単価)、ビュースルーサイト来訪単価、ビュースルーコンバージョン単価がどのように変化するかを紹介していきます。


▼設定条件 ※今回例として設定した条件
比較する配信面


  1. VRC(インストリーム面のみ)
  2. VRC2.0(インストリーム面+インフィード+ショート)

以下同条件
予算

  • 同予算

ターゲット

  • 属性:男女25-54歳(デモグラフィックのみor消費意欲が高い人)
  • 除外:年収上位10%
  • デバイス:スマートフォン/タブレット/パソコン/テレビ

クリエイティブ


  • 訴求内容:Web動画(6秒/15秒)
  • 縦型+横型

認知施策の配信設計


上述の条件下で配信を行った結果を説明します。得られた数値の変化をまとめると以下の通りです。


  • インプレッション数とリーチ数が増加
  • インプレッション単価とクリック単価が低下
  • ビュースルー後のサイト訪問やコンバージョン数が増加
  • ビュースルーサイト訪問(※3)単価とビュースルーコンバージョン単価(※4)が低下

※3 ビュースルーサイト訪問:閲覧者が広告を見て(ビュー)、その場ではクリックしなかったにもかかわらず、その後何らかの形でサイトに来訪したユーザーの単価
※4 ビュースルーコンバージョン単価:ビュースルーコンバージョンとは、画像/動画広告が表示されたが、クリックや課金対象までの視聴をしたユーザーの単価


特に、動画リーチキャンペーンVRC2.0を活用したことによる特徴として、以下の2点が挙げられます。


  1. インプレッション単価やクリック単価が安くなった
    配信面の拡大により、広告を配信できる先が増えたことで、入札競合が少なくなるためインプレッション単価やクリック単価が下がったと考えられる。動画リーチキャンペーンVRC2.0の方が従来のVRCよりも、リーチ数が23%増加していた。

  2. ビュースルーコンバージョン単価やクリック・ビュースルーサイト来訪単価が改善された
    ビュースルーとは、動画広告をクリックはしなかったが、広告を見たユーザーが検索などでサイトを来訪したり、コンバージョンをしたりした際にカウントされる数値を指す。インストリーム面への配信のみの場合よりも、インフィード面・ショート面への配信の方が広告視聴後のサイト来訪やコンバージョンに繋がっていることが分かる。

  3. CPM(インプレッション単価)、CPC(クリック単価)、ビュースルーサイト来訪単価、ビュースルーCV単価を比較 


VRC2.0の実績


動画リーチキャンペーンを活用しよう


本記事では、リーチ数の最大化を目的としたキャンペーンである動画リーチキャンペーンVRC2.0についての概要や事例を紹介しました。Youtube内での配信面の拡大により、リーチ数の増加だけではなく、インプレッション単価・クリック単価の改善などにもつながります。また、インストリーム面に加えて、インフィード+ショート面の追加が推奨されています。認知が広がっていくことで、広告以外からのサイト来訪やコンバージョンも見込まれます。


冒頭の調査事例にあったように年々Youtube自体のユーザー数が伸びてきていますので、リーチを広げていきたい方は、ぜひ動画リーチキャンペーンVRC2.0を積極的に活用してはいかがでしょうか。



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