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【事例あり】OMOがわかる|Google ローカル在庫広告とは


昨今、購買行動のデジタル化や、多様化する顧客ニーズと購買行動に応えるため、小売業界は、ECサイト(オンライン)と実店舗(オフライン)での顧客データの連携や、さまざまなチャネルを活用したマーケティング施策の実行など、顧客体験の向上に向けた取り組みが求められています。そこで、いま改めて注目されているのが、OMO(Online Merges with Offline)というマーケティング手法です。


しかし、OMOに着手しようとしても、何から始めればよいか分からないなど、さまざまな悩みや課題によって、着手できない方もいらっしゃるでしょう。


今回の記事では、さまざまな施策のなかから、Web広告を運用するうえで取り組みたいOMO施策についてお話します。OMOを実現するための広告施策もご紹介していますので、最後までご覧ください。



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目次[非表示]

  1. 1.OMOとは
  2. 2.Web広告運用の範囲で実現するOMO|Googleローカル在庫広告とは?
    1. 2.1.目的
    2. 2.2.Googleローカル在庫広告の設定方法
    3. 2.3.店舗の在庫情報をどのようにWeb広告に反映しているか
  3. 3.事例
  4. 4.まとめ


OMOとは


OMOについて、富士通株式会社は次のように記載しています。


OMOとは「Online Merges with Offline」の略で、直訳するとオンラインとオフラインの融合を意味するマーケティング戦略の考え方の一つです。


引用:富士通株式会社「OMOとは?メリット・デメリットや実現戦略の施策例を紹介


OMOを実現するための施策は、さまざまなものがあります。例えば、洋服を購入する際、実店舗で試着し、自社アプリ・自社ECサイトで購入ができる動線の構築もOMO施策の一つです。また、ユーザーの購入情報と顧客IDを紐付けることで、パーソナライズされたセール情報を届けることもOMO施策の一つです。


OMOを実現するためには、必ずしも大掛かりな開発や設計は必要ありません。今回は、OMOのさまざまな施策のなかから、Web広告を運用するなかで取り組みたいOMO施策である、Googleローカル在庫広告に焦点をあてお話します


Web広告運用の範囲で実現するOMO|Googleローカル在庫広告とは?


Googleローカル在庫広告は、Googleの広告メニューの一つであり、位置情報を活用し、店舗周辺で検索を行ったユーザーに対して、店舗の商品の在庫情報などを表示して、来店につなげる広告です。


Googleローカル在庫広告は、企業のマーケティング活動の一つとして取り組まれているWeb広告の運用のなかでも展開することができます。ここでは、Web広告の運用におけるOMO施策の目的と設計についてお話しします。


目的


Google在庫広告で目指すのは「Web広告を閲覧したユーザーに、実店舗に行ってみたいと思ってもらうこと」です。


そのためには、実際に販売している商品画像とともに店舗情報や在庫情報を表示したWeb広告の出稿が効果的です。特にアパレル業界の場合、ユーザーは実際に試着したいというニーズを持っています。そのため、試着ニーズを持っているユーザーに、実際に販売している商品画像とともに店舗情報や在庫情報を表示したWeb広告を出稿することで、商品在庫がある店舗に行ってみようと、来店のきっかけをつくることができます。


Googleローカル在庫広告の設定方法


ここからは、Web広告を出稿する際に、商品画像とともに店舗情報を表示し、ユーザーの来店のきっかけをつくる、Googleローカル在庫広告の具体的な設定方法について紹介します。


ローカル在庫広告では、例えば、ユーザーが次のような動線で、店舗ごとの在庫情報の確認とオンラインでの商品購入をできる状態を目指します。


  1. ユーザーがGoogleマップで店舗を検索
  2. ユーザーが「この店舗の商品を見る」をクリック
  3. Googleのプラットフォーム上で商品が表示される
  4. 近くの店舗における対象商品の在庫情報が表示される



この状態を実現するために、Google Merchant Center(※1)に、商品情報と在庫情報が含まれたデータフィード(※2)を入力します。そのうえで、Google My Business(※3)に、店舗情報を入力すると、ローカル在庫広告を配信できます。


ローカル在庫広告の配信面は、主に次の四つです。


  • 検索
  • 画像検索
  • ショッピング
  • マップ

このように、ローカル在庫広告は、Googleマップ上にも配信されます。ユーザーが、広告をクリックすると、Googleに登録された店舗の詳細ページ、または店舗情報を載せたランディングページに遷移します。


そのため、ユーザーは在庫情報や営業時間、店舗までの道順などを確認することができます。


以上が、商品画像とともに店舗情報と在庫情報を表示し、ユーザーの来店のきっかけをつくるGoogleローカル在庫広告の設定方法です。


※1 Google Merchant Center:Google Merchant Center (GMC) とは、「メーカーがGoogle.comや他のGoogleサービスでのショッピング体験を向上させるために、商品についてよりよい、正確な情報を提供することができる」無料のプラットフォーム
※2 データフィード:自社商品の名称やサイズ、色、在庫数などをまとめた情報を、広告配信先のフォーマットに変換して送信する仕組みです。
※3 Google My Business:検索結果画面やGoogleマップ上に店舗や企業の情報を掲載できる仕組み


店舗の在庫情報をどのようにWeb広告に反映しているか


商品画像とともに店舗情報を表示し、ユーザーの来店のきっかけをつくるGoogleローカル在庫広告では、日々変わる店舗の在庫情報をWeb広告に反映することが大切です。


オプトでは、自社ツール「Feed Terminal」を経由して、店舗の在庫情報を反映したデータフィードをGoogle Merchant Centerに定期的にインポートしています。これにより、日々変化する在庫情報を正確かつ迅速にユーザーに届けることが可能です。



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事例


ここからは、Googleローカル在庫広告の事例を紹介します。


本事例では、SPA(製造小売業)を営むクライアントへの支援として、店舗に在庫がある商品を表示するWeb広告を実施しました。


具体的な施策内容は、下記です。


商品とGoogleマップ上の店舗情報をリンクさせることで、マップ上に商品情報を出現させ、Googleマップから商品ページへの遷移を可能にした


ローカル在庫広告


この施策を実施した結果、Googleマップ上の商品ページのインプレッション数が、月20万impに到達することもありました。また、一部地域の店舗での表示が多いことも分かりました。本施策により、店舗購買実績の一部も可視化されたため、その後の店舗ごとのKPI設計や予算設計にも役立っています。




在庫情報をWeb広告に反映するためには、在庫情報を反映したデータフィードをGoogle Merchant Centerに定期的にインポートする必要があります。一定の手間がかかりますが、次の二つを実現できます。


  • 来店数や来店前に商品を調べてきたかの可視化
  • 店舗の在庫情報を広告を通じてユーザーに配信することによる利便性の向上

このように、本事例ではWeb広告を介して、実店舗とECサイトをつないだGoogleローカル在庫広告の施策を行いました。


まとめ


OMOに着手するうえでは、さまざまな施策があります。その施策の一つとして、店舗の在庫情報をWeb広告に反映したGoogleローカル在庫広告の実施があります。オプトでこの施策を実施したところ、Web広告を見たユーザーの店舗売上とEC売上に相関関係がありました。


Googleローカル在庫広告により、店舗を訪れるユーザーのWeb上での動線も可視化できる場合があります。これまで自然流入と捉えていた店舗来店のなかに、無料リスティング枠やGoogle広告枠を見てから店舗を訪れているユーザーがいる可能性があります。


実店舗とECサイトの両方を展開している企業は、店舗の在庫情報をGoogle Merchant Centerに連携し、データの可視化から始めることをおすすめします。


以上のように、OMO施策のなかには、店舗情報と在庫情報がデータとして整っている環境をお持ちのお客さまであれば、比較的取り組みやすい施策もあります。データの可視化をふまえて、OMO施策を行う体制を整えたいとお考えの方は、ぜひオプトにお問い合わせください。


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