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Google社が2024年7月22日に発表した、3rd party cookie規制の廃止についてのオプトの見解

はじめに


2024年7月22日、Google社は2025年に予定していたGoogle Chromeブラウザにおける3rd Party Cookieの廃止を断念すると発表しました。(https://privacysandbox.com/intl/en_us/news/privacy-sandbox-update/)
本記事ではGoogle社が発表した、3rd party cookie規制の廃止に対して、株式会社オプトの見解をお伝えいたします。


目次[非表示]

  1. 1.はじめに
  2. 2.リリース内容
  3. 3.今回のリリースに対する当社の見解
  4. 4.デジタルマーケティングにおけるCookie規制に対する今後の対応について
    1. 4.1.1 : 事業主が保有する1st party dataの広告配信・広告計測への活用
    2. 4.2.2 : サーバサイドAPIなどCookieに依存しない計測の活用
    3. 4.3.3 : 媒体の推奨するCookieレス対応策を実施
  5. 5.おわりに

リリース内容


Google社は発表していた、3rd party cookieの廃止を断念しました。

Google社としては、3rd party cookieを廃止し、Privacy Sandbox API(※1)を活用したプランを提案していましたが、この移行に多くのユーザーの多大な作業が必要であるため、ユーザーの選択肢を重視する新しいアプローチを提案するとしています。しかし、現時点で具体的な日程は言及されていません。(2024年7月25日現在)

また、これまで提供していた、Privacy Sandbox APIは引き続き提供し、投資を続けるとしています。また、新たにGoogle ChromeのシークレットモードにIP保護の導入を計画しているとあわせて発表しました。



今回のリリースに対する当社の見解


Privacy SandboxのテストはGoogle Chrome全利用者のうちの1%だったため、3rd party cookie廃止の断念に伴う広告配信への影響はほぼないと考えられます。

しかし、すでに3rd party cookieの規制を行うブラウザは日本国内で60%程度の利用率があります。3rd party cookieを利用する広告媒体でAndroidとiOSを比較すると、パソコンやAndroidデバイスのGoogle Chromeブラウザにリターゲティングが偏重しており、コンバージョン計測においても、AndroidデバイスではiOSに比較して多く件数がつきます。

広告配信への大きな影響はないと考えられますが、長期的な目線では、3rd party cookie規制による影響を考慮する必要はあると考えます。



デジタルマーケティングにおけるCookie規制に対する今後の対応について


​​​​​​​Google社から3rd party cookie廃止の断念が発表されましたが、デジタルマーケティングにおいて、今後も3rd party cookie規制への対応は必要となります。

今回のGoogle社の発表は、あくまでGoogle Chromeにおける3rd party cookie廃止の断念です。Google Chromeはブラウザシェア率40%ですが、残り60%は引き続き3rd party Cookieの規制が継続されるため、対応を行うべきでしょう。

具体的な対応例は以下に記述するものがあります。


1 : 事業主が保有する1st party dataの広告配信・広告計測への活用



適切にユーザーの許諾を得たメールアドレスや電話番号などの情報を、広告配信・広告計測に活用する。


2 : サーバサイドAPIなどCookieに依存しない計測の活用


MetaのコンバージョンAPIや、TikTokのイベントAPI、GoogleのサーバサイドGTMといったサーバからAPIを活用して送ることで、コンバージョン計測精度を向上させる。


3 : 媒体の推奨するCookieレス対応策を実施



Google社が推進するP-MAXキャンペーンや拡張コンバージョン、CriteoにおけるCookie以外の識別子の活用など、各広告媒体が推奨する対応策の実施。


おわりに


Google社の発表によると、今後もユーザビリティを考慮したプライバシーを強化する技術の開発は進めるを計画があるため、引き続き情報の発信に注目していく必要があります。

また、今回Google Chromeにおいて3rd party cookie廃止が断念されましたが、3rd party Cookieの規制をはじめとするCookie規制における対応策は、さまざまな手法が媒体やツールベンダーからリリースされています。

Google ChromeにおけるCookie規制の動向だけでなく、Cookieレスが進む市場であることは変わらないため、Cookieレスに対する適切な対応を行うことの重要性がますます高まっていくことが考えられます。

オプトでは1st party dataの活用やCookieレスへの対応を支援する「ONE's Data」というツールで、顧客企業さまのデジタルマーケティング支援やCookieレスへの対応支援を行なっております。今後も業界の最新情報をいち早くキャッチアップし、アップデートを行なっていきます。
ご質問やご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。


  ONE's Data https://onesdata.com/
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本リリースに関するお問合せ窓口
株式会社オプト
データテクノロジー企画部 齋藤 石田
onesdata@mg.opt.ne.jp

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