【事例あり】モバイルアプリ向けDSP Moloco Adsとは
アプリを新しくリリースする際、アプリのインストール数の最大化を目指した施策の一つに、アプリの事前登録があります。事前登録とは、アプリに関する情報をまとめたページをリリース前に公開し、リリース前のインストール予約や購入を募る施策です。事前登録により、アプリをリリースする前からユーザーとつながりを持つことができるため、アプリ提供事業者にとってはアプリ公開日のダウンロード数の予測が立てられるようになったり、ユーザーにとってはアプリ発表までの期待感を醸成することができます。
本記事では、モバイルアプリ向けのDSP(※1)事業などを展開するMoloco社の広告プラットフォーム「Moloco Ads」を活用したアプリの事前登録施策を紹介します。Moloco Adsを活用するポイントや、エンターテイメントアプリの事前登録にMoloco Adsを活用した事例もお話しします。
※1 DSP:Demand-Side Platformの略。広告主が活用するプラットフォームであり、広告枠の買い付け、広告の配信、広告効果の分析などを行うことができる。
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目次[非表示]
- 1.Moloco社とは
- 2.アプリの事前登録について
- 2.1.概要
- 2.2.Moloco Adsを活用した場合の広告の遷移先
- 2.3.注意点
- 3.事例
- 4.まとめ
Moloco社とは
Moloco社は、米国のカリフォルニア州に本社を置く企業です。Googleなどの巨大IT企業で機械学習の開発に携わっていたエンジニアにより設立され、機械学習を用いたソリューションを提供しています。
そのソリューションの一つに、モバイルアプリ向けのDSP「Moloco Ads」があります。Moloco Adsには、機械学習と自動最適化のシステムが備わっており、300万以上のアプリ、67億台以上のスマートフォン、190以上の対象国および対象知識に広告を配信できます(※2)。
※2 Moloco Ads
アプリの事前登録について
ここからは、Moloco Adsを活用したアプリの事前登録についてお話しします。
概要
アプリの事前登録とは、アプリに関する情報をまとめたページをリリース前に公開し、リリース前のインストール予約や購入を募る施策です。
Apple社のApp Store、Google社のGoogle Playのなかに事前登録専用のWebページを作成したり、Web上に専用のティザーサイト(※3)を作成し、アプリの事前登録を募ります。事前登録してもらうために特典を用意する場合もあります。
事前登録してくれたユーザーには、定期的に情報を配信し、モチベーションの向上を目指します。
※3 ティザーサイト:商材を発売する前に見込み顧客にアプローチすることを目的に制作されるWebページ。
Moloco Adsを活用した場合の広告の遷移先
Moloco Adsを活用して、ユーザーにアプリの事前登録を行う場合、Googleの事前登録キャンペーンとは異なり、Google Playのなかに事前登録専用のWebページを作成するのではなく、Web上に専用のティザーサイトを作成し、ティザーサイトを遷移先に設定した広告を配信します。
ユーザーは、ティザーサイトにメールアドレスを登録し、その後、アプリがリリースされたタイミングで、アプリをインストールするためのメールが届くというのが一般的です。
注意点
Apple社のApple Search Adsや、Google社のGoogle広告のアプリ事前登録キャンペーンでは、それぞれのアプリストア上で、コンバージョン数(=事前登録数)を計測できます。そのためコンバージョン数で最適化をかけることができます。
一方で、Moloco Adsを活用する場合は、アプリストア上にコンバージョンを計測するためのタグを設置できないため、アプリストアページへの遷移数で広告に最適化をかける必要があります。
ただし、遷移先をティザーサイトにする場合は、ティザーサイトにコンバージョンを計測するタグを設置し、コンバージョン計測が可能です。現在は、クリック最適のみですが、2025年中を目処にコンバージョン最適が可能となる見込みです。
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事例
ここからは、エンターテイメントアプリでアプリ事前登録キャンペーンを活用した事例を紹介します。
課題
クライアントは、エンターテイメントアプリをリリースする前に、ユーザーを集めて盛り上がりを生み、アプリの登録数を増やしたいと考えていました。
施策と結果
そこで、クライアントは、アプリ専用のティザーサイトを制作し、事前登録をしてくれたユーザーには特典を付与することにしました。そのうえで、Moloco Adsからティザーサイトに遷移する動線を整理し、広告を配信しました。
クライアントは、他の広告媒体でもアプリに事前登録をしてもらうための広告を配信していましたが、Moloco Adsが最も多くの事前登録につながりました。GoogleのOSであるAndroid向けの広告配信においては、媒体Aとの比較で、9倍以上の事前登録が行われました。
また、媒体Aと比較し、クリック単価は33%と安価にwebサイトへ遷移を促すことができています。
以上のことから、Moloco Adsを活用した事前登録を活用することで、アプリの認知度の向上や、登録者数の増加を目指すことができます。新しくアプリをリリースする際に、実施をご検討いただきたい施策の一つです。
まとめ
本記事では、Moloco Adsを活用したアプリの事前登録施策を紹介しました。ユーザーにアプリの事前登録を行っていただく場合、アプリの認知度の向上や、登録者数の増加が期待できるMoloco Adsを活用して、ティザーサイトを遷移先に設定した広告配信をおすすめします。
エンターテイメントアプリのリリース前に、Moloco Adsを配信した事例では、他の媒体と比較して、3倍以上の事前登録が行われました。
新しくリリースするアプリの登録数を増やしたいとお考えの方は、Moloco Adsを活用したアプリの事前登録施策のご検討をおすすめします。
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