【事例あり】Microsoft広告運用の基本|検索広告のアカウント構造
2022年5月、日本マイクロソフト株式会社は、日本市場における「Microsoft広告」の再始動について発表しました。*¹
以降、広告の配信先である検索エンジン「Microsoft Bing」や、Webブラウザ「Microsoft Edge」のユーザー属性に伴い、BtoB業界やEC業界との相性がよく、新たな広告配信先として注目を集めています。
今回の記事では、Microsoft広告の広告メニューの一つである「検索広告」について、事例も用いて詳しく解説します。アカウント構造や推奨設定についても紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
*¹出典:Microsoft Advertising 日本での展開について
オプトのメールマガジンでは、デジタルマーケティングに役立つ事例をはじめ、セミナー開催情報、お役立ち資料、最新メディア情報などをお届けします。
目次[非表示]
- 1.Microsoft広告とは
- 2.検索広告
- 2.1.アカウント構造
- 2.2.6つの推奨設定
- 2.2.1.広告表示オプションの設定
- 2.2.2.推奨事項の自動適用
- 2.2.3.自動入札機能の導入
- 2.2.4.動的検索広告の導入
- 2.2.5.学習期間を考慮した予算設定
- 2.2.6.Yahoo!検索広告のキーワード追加
- 2.3.事例
- 3.まとめ
Microsoft広告とは
Microsoft 広告は、同社独自の検索エンジン「Microsoft Bing」や、Webブラウザ「Microsoft Edge」などに広告を配信できる広告です。
日本では、Windowsを搭載している端末の普及率も高く、Microsoft Bingがブラウザとして標準搭載されているなどの背景から、検索ボリュームは年々増加しています。そのような点からも、Microsoft広告は、新しい広告配信先として注目を集めています。
検索広告
Microsoft広告のメニューの一つ、検索広告は、検索キーワードに連動したテキスト広告をMicrosoft Bingの検索結果画面に配信することが可能です。
Microsoft Bingには、Microsoft経由とYahoo!経由の二つから広告の配信が可能な広告枠があります。この広告枠は、オークション競合せず、ROI(投資利益率)のよい広告が掲載されます。
将来的には、Microsoft広告経由のみが掲載されると日本マイクロソフト株式会社が発表しており、Yahoo!広告経由で配信される掲載枠は、徐々に減少していくと考えられるため、Microsoft広告の開始をおすすめします。
アカウント構造
検索広告は、アカウント、キャンペーン、広告グループ、広告、キーワードといった階層構造になっています。(下図参照)また、各階層で設定できる内容は次の通りです。
6つの推奨設定
検索広告を開始する際の基本設定となる、六つの推奨設定を紹介します。
- 広告表示オプションの設定
- 推奨事項の自動適用
- 自動入札機能の導入
- 動的検索広告の導入
- 学習期間を考慮した日予算設定
- Yahoo!検索広告キーワードの追加
ここから、それぞれの設定について、詳細を解説します。
広告表示オプションの設定
広告表示オプションは、電話番号やWebサイトの特定ページへのリンクなど、ビジネスに関する追加情報を設定することができます。
この設定により、広告領域が広がるとともに訴求できる情報が多くなり、見やすく表示されるため、クリック率の向上が期待できます。
広告表示オプションには、次の図のように豊富な設定項目があります。
広告表示オプションは、紹介した5種類を含めて、全部で15種類あるため、ビジネス内容に応じて設定しましょう。
推奨事項の自動適用
広告機会の拡大など、広告配信における全体的なパフォーマンス向上のために、推奨設定事項の自動適用があります。
しかし、自動適用によって、意図しない広告クリエイティブの変更や配信が行われる可能性があるため注意が必要です。変更や配信される内容を想定したうえで、導入を検討してみてはいかがでしょうか。
自動入札機能の導入
Microsoft広告には、 11種類の入札戦略があります。ビジネスの目標の最大化を目指して入札戦略を選択します。
次の図に、活用しやすい6種類の入札戦略をまとめました。
動的検索広告の導入
動的検索広告は、ユーザーが検索している情報がWebサイトに関連している場合に、自動的に広告が表示されるようにする機能です。手動登録でカバーできないキーワードからの流入を目的として導入します。
これにより、Webサイトに関連している単語や文章を調べているユーザーを自動的に絞り、広告を配信することができます。導入することで、次の三つのメリットがあります。*²
- ターゲット広告と関連性の高い広告を自動的に作成
- 時間を節約し、作業工数を減らす
- 見逃した機会を見付ける
動的検索広告は、Webページに掲載している商品の組み合わせが頻繁に変わるなど、各商品の検索広告の手動管理が難しい場合にも向いています。
学習期間を考慮した予算設定
検索広告キャンペーンを開始してからニ週間は、一日あたりの広告予算を多めに設定します。理由は、各キャンペーンの予算変更で学習がリセットされるためです。
Yahoo!検索広告のキーワード追加
Yahoo!広告で効果のよいキーワードの未登録により、Microsoft広告掲載開始直後に配信量が伸び悩む現象が発生する場合があります。元々BingはYahoo!広告経由で広告が掲載されていたためキーワード自体の相性は良いと考えています。
そのため、配信量が伸び悩む場合にはYahoo!広告で効果のよいキーワードについては、完全一致をはじめとして、あらゆるマッチタイプでの掲載を検討してみてはいかがでしょうか。
事例
ここでは、BtoB業界におけるMicrosoft広告とGoogle広告の効果を比較した結果を紹介します。
本事例では次の図の通り、Google広告対比で、CPC(クリック単価)とCPA(コンバージョン単価)を安価に抑えることができています。また、Google広告に追加する形で配信していたため、結果としては、Google広告に追加して、Microsoft広告にてコンバージョン数の積み上げに成功しました。
また、CPCが安価な理由としては、当時、Microsoft広告はGoogle広告と比較して、競合他社による出稿が少なかったためと考えています。
まとめ
Microsoft広告の検索広告は、検索キーワードに連動したテキスト広告をMicrosoft Bingの検索結果を表示する画面に掲載できる広告です。
Microsoft広告は2022年5月に「Microsoft広告」サービスを再始動しました。そのため、Google広告やYahoo!広告と比較して、競合出稿が比較的少ないと考えられており、CPC(クリック単価)およびCPA(コンバージョン単価)の抑制が期待できます。
今回の記事で紹介した、アカウント構造や推奨設定を確認していただき、Microsoft広告に取り組んでみてはいかがでしょうか。
その他Microsoft広告に関する記事もございますので合わせてご覧ください。
オプトには、Microsoft広告の導入や運用に関するノウハウや豊富な実績があります。Microsoft広告の導入や運用にお悩みの方は、ぜひご相談ください。
オプトのメールマガジンでは、デジタルマーケティングに役立つ事例をはじめ、セミナー開催情報、お役立ち資料、最新メディア情報などをお届けします。