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MetaコンバージョンAPIとコンバージョンAPIゲートウェイを比較


はじめに

昨今、世界的なプライバシー保護強化の流れに伴い、よく耳にするようになった「ポストCookie」。ポストCookieとは、プライバシー保護の強化に伴って、これまでマーケティングで活用されていた3rd party Cookieが使えなくなる時代を意味します。
 
この記事では、Meta広告でポストCookie対策としてリリースされているMeta コンバージョンAPIとコンバージョンAPIゲートウェイについて、詳しく解説します。


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目次[非表示]

  1. 1.はじめに
  2. 2.Meta コンバージョンAPIとコンバージョンAPIゲートウェイ登場の背景
  3. 3.Meta Conversion APIの概要
    1. 3.1.Meta Conversion APIのメリット
    2. 3.2.Meta Conversion APIのデメリット
  4. 4.Meta Conversion API Gatewayの概要
    1. 4.1.Meta Conversion API Gatewayのメリット
    2. 4.2.Meta Conversion API Gatewayのデメリット
  5. 5.Meta Conversion APIとMeta Conversion API Gatewayの比較
  6. 6.結論

Meta コンバージョンAPIとコンバージョンAPIゲートウェイ登場の背景

近年、Cookie規制の強化やプライバシー保護の重要性が増すなか、マーケティングの現場では従来のブラウザベースのトラッキング手法に限界が見えてきています。特に、3rd Party Cookieが次第に廃止されることで、ユーザーの行動データの収集が難しくなり、マーケターは正確な効果測定やターゲティングに課題を抱えるようになりました。この結果、ユーザーデータをより直接的かつ確実に取得するための代替手段が求められています。

その代替手段の1つに、Meta社が提供するConversion APIおよびConversion API Gatewayがあります。これらのソリューションは、ブラウザに依存せず、サーバーから直接イベントデータを収集することで、データ損失を最小限に抑え、マーケティング施策の精度を高める役割を果たしています。この記事では、Metaの代理店向けのAwardにて代理店で唯一初代CAPI賞を受賞した当社がこれまでの実績や豊富な知見を活かし、Meta Conversion APIとMeta Conversion API Gatewayを詳しく説明します。導入を検討しているマーケターにとって有益な情報となることを期待しています。

Meta Conversion APIの概要

Meta Conversion APIは、マーケティングテクノロジーとMetaのプラットフォームを直接連携することでより完全なデータを取得して広告をさらに最適化できるMeta社のソリューションです。(※)このAPIを活用することで、ブラウザの制限を受けることなく、広告のパフォーマンスデータやユーザー行動データをMetaの広告システムに直接送信することができます。

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Meta Conversion APIのメリット

まずデータ精度の向上が挙げられます。Meta Conversion APIを活用することで、広告ブロッカーやCookieの削除などのブラウザの制限によって生じるデータ損失を回避し、より正確なデータを収集することが可能です。また、サーバーサイドでのデータ処理により、プライバシー保護規制に対応しながらも必要なデータを確保できる点も大きな強みです。

Meta Conversion APIのデメリット

デメリットとしては、技術的な導入の難しさが挙げられます。サーバーサイドでの設定や、既存のシステムとの統合に専門知識が必要です。また、サーバーインフラの維持や管理にコストがかかる点も注意が必要です。

当社ではコンバージョンAPI連携が簡単に可能なONE's Dataを活用し、MetaコンバージョンAPIだけでなく、他のコンバージョンAPIがリリースされいている媒体に対応したサポートを提供しています。CPAの改善やCVコンバージョン数の増加といった実績や事例もございます。


Meta Conversion API Gatewayの概要

Meta Conversion API Gatewayは、Meta社が提供するより簡易的なデータ送信のソリューションで、サーバーサイドでのイベントデータの送信を自動化するためのゲートウェイです。このゲートウェイを活用することで、特別な技術力やサーバー設定を持たない企業でも、Meta Conversion APIの利点を活かすことが可能となります。


Meta Conversion API Gatewayのメリット


まず導入のハードルが低い点が挙げられます。技術的な設定を最小限に抑え、数クリックで設定が完了します。また、Meta社が管理するインフラを活用するため、企業側でサーバーのメンテナンスや運用管理をする必要がなく、一定の利用料金のみで運用の手間やコストが削減できます。

Meta Conversion API Gatewayのデメリット

カスタマイズの制限があり柔軟性に乏しいです。Meta Conversion API Gatewayは標準化された設定で提供されるため、企業ごとの特別な要件に対応するカスタマイズが難しいです。また、Meta社の広告システムに特化しており、他の広告プラットフォームや外部ツールとの連携ができない点も制約となります。


Meta Conversion APIとMeta Conversion API Gatewayの比較

Meta Conversion APIとMeta Conversion API Gatewayは、どちらもサーバーサイドでのデータ送信を可能にするソリューションですが、導入の難易度や柔軟性、コストなどにおいて大きな違いがあります。ここでは、主な比較ポイントを整理します。


  1. 導入の難易度
       Meta Conversion APIは高い技術力が必要であり、サーバー側での設定やカスタマイズが必須です。一方、Meta Conversion API Gatewayは簡単で、技術的な知識がなくても短期間で導入可能です。

  2. 維持コスト  
       Meta Conversion APIはサーバーの維持やシステムのアップデートが必要で、運用コストが発生します。Meta Conversion API GatewayはMeta社が管理するインフラを使用するため、運用の手間は少ないですが、一定の利用料金が発生します。

  3. カスタマイズ性
       Meta Conversion APIは企業のニーズに応じて高度なカスタマイズが可能で、オムニチャネル戦略やCRMとの統合にも対応できますが、Meta Conversion API Gatewayは標準化された機能のみを使用するため、柔軟性が制限されます。

  4. 活用範囲  
       Meta Conversion APIはMeta社以外の広告プラットフォームにも対応可能で、広範なマーケティング施策に活用できますが、Meta Conversion API GatewayはMeta広告専用のソリューションであり、他のプラットフォームとの連携ができません。

両者には効果に大きな差異はありませんが、Meta コンバージョン API ゲートウェイは簡易に導入できるため、まずMeta広告から挑戦したい企業には特におすすめです。
当社のONE's Dataを活用することでMetaに閉じない、conversionAPIの利用が可能です、またエンジニアリソースがない場合も導入が可能です。
企業のニーズやリソースに応じて、それぞれのソリューションを試し、効果的なデータ収集と広告運用を目指していただきたいと考えています。


結論

Meta Conversion APIとMeta Conversion API Gatewayは、どちらも企業の広告運用における重要なデータ収集手段として有効なソリューションです。それぞれに独自のメリットがあるため、どちらが適しているかは企業の技術リソースやマーケティング戦略に応じて異なります。

高度なカスタマイズが必要な場合や、他の広告プラットフォームと連携したい場合には、Meta Conversion APIが優れた選択肢です。一方で、導入の簡易さやMeta専用の広告施策に特化した運用を求める場合は、Meta Conversion API Gatewayが適しています。

特に、技術リソースが限られている企業や迅速に導入を進めたい企業にとって、Meta Conversion API Gatewayは初めの選択として適しているでしょう。企業のニーズに応じて最適なソリューションを選び、効果的なデータ収集と広告最適化を進めていただければと思います。


(※1)MetaのコンバージョンAPIは、ウェブサイトやアプリでのユーザー行動データをMetaに直接送信し、ピクセルを使わずに広告の効果をより正確に測定・最適化するためのツールです。



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石田 健祐
石田 健祐
2021年株式会社オプトに入社。 データテクノロジー企画部にて、OPT独自ツール「ONE's Data」の営業担当として、データを活用したマーケティングの支援、主にGoogle/Facebook/LINEなど主要メディアAPIの拡販に従事。 2023年よりプロダクトのPMM(プロダクトマーケティングマネージャー)として、マーケティング全般に携わる。
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