D2C業界|検索広告における非指名キーワード拡大の考え方
D2C(Direct to Consumer)とは、事業者・企業が企画立案、生産した製品をユーザーに直接販売するビジネスモデルを指します。
D2Cを行う企業の多くは、インターネット上で販売を行っているため、広告を活用したアプローチが大切です。効果的な広告施策を行うために重要なのが、各チャネルにおける段階的な施策の展開です。
例えば、Web広告の場合、商材の知名度が低いときには期待や達成した姿などを訴求軸にしたアフィリエイト広告やディスプレイ広告を活用し、商材が一定の知名度を得た後に、自社の社名やブランド名などの指名キーワードを用いた検索広告を実施します。その後は、非指名キーワード(※)を用いた検索広告を実施することで、購入数の増加を目指します。
しかし、D2C業界での検索広告における非指名キーワードは、競合の広告主やアフィリエイターによる広告出稿が多いため、レッドオーシャンと考えられており、一般的にはクリック単価が高くなる傾向があります。
今回の記事では、クリック単価が高くなる傾向がある非指名キーワードで成果を得るための方法を解説します。これまでにオプトが培った、コンバージョン単価を抑えるための具体的な考え方を紹介するので、最後まで読んでみてください。
※非指名キーワード:具体的な企業名やサービス名などが入っていない、一般的なキーワードのこと
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非指名検索キーワードにおける問題
検索広告における非指名キーワードはクリック単価が高くなる傾向があるため、コンバージョン単価が高くなる傾向があります。
このようななかで、広告施策のROI(投資収益率)を適切な水準に保ちながら購入数を増加させるためには、「見込み顧客とのコミュニケーションの設計」が重要といわれています。コミュニケーション設計を行う上で、次の四つの問題への対処が重要だと考えられます。
以下では、これらの四つの問題の解決策を解説します。
オプトが提案する|四つの問題の解決策
「見込み顧客とのコミュニケーションの設計」をする上で考えられる四つの問題を解決につなげる施策を紹介します。この施策を用いることで、非指名キーワードを用いた広告運用において、ROIを適切な水準に保ちながら購入数を増加できる可能性があります。
問題①|ターゲットを層ごとに検証できていない状態の解決策
見込み顧客とのコミュニケーションの設計における問題の一つとして、ターゲット層ごとに検証できていないということが考えられます。この問題の解決策として考えられるのは「ChatGPT4.0によるターゲット層の洗い出し」です。
はじめに、ChatGPTを活用して商材のターゲット層を広く洗い出します。次に、ターゲットごとのニーズや想定母数を元に優先順位をつけます。これらにより、ターゲット層を網羅的に把握しつつ、どのような順番でそれぞれの層にアプローチするかを決めることができます。
オプトでは、コスメ商材のターゲット層を洗い出す際に、こちらの施策を講じて、次の図のように優先順位をつけました。
問題②|ターゲット層ごとに自分事化できる広告の作成・検証ができていない状態の解決策
二つ目の問題として、ターゲット層ごとに自分事化できる広告の制作と検証ができていないことが考えられます。しかし、ターゲット層ごとに適切な広告テキストを作成し、検証を進めるには膨大な手間と時間がかかります。そこで、ご活用いただきたいのがオプトが開発・提供する「CRAIS for Text」です。
CRAIS for Textには、ChatGPTを活用した広告テキストの自動生成機能が実装されています。また効果予測AIによって、生成したテキストの効果予測を行うことが可能です。
そのため、ターゲット層ごとに、100パターンほどの膨大な広告テキストを生成し、効果予測AIが予測したCTR(クリック率)に基づいて広告テキストを順位付けすることが可能です。
オプトでは、CRAIS for Textを活用した事例として、次のような実績があります。
人のみによる広告テキストの作成と比べて、CV(コンバージョン)208%に向上、CPA(コンバージョン単価)75%を実現した事例があります。
このように、CRAIS for Textを活用して、ターゲット層ごとに自分事化できる広告テキストの制作を効率よく行うことをおすすめします。
問題③|低クリック単価や関連キーワード拡充ができていない状態の解決策
三つ目の問題として、広告運用に際して、低クリック単価のキーワードの拡充ができていないことが考えられます。
そこで、ご活用いただきたいのが、LINEヤフー株式会社が提供するビッグデータ分析ツール「DS.INSIGHT」です。
DS.INSIGHTでは、特定のキーワードに関連するキーワードや、そのキーワードと同時に検索されているキーワードを洗い出し、視覚化して整理できます。
次の図のように、広告配信を検討している全ターゲットへキーワードとその推定検索ボリュームを抽出できます。
キーワードの選択肢を増やすことで、クリック単価の低い一般キーワードを見付けられる可能性が高まります。オプトでは、DS.INSIGHTで抽出したキーワードを登録し、CVを約150%に伸長した事例があります。
このように、非指名キーワードを効率的に見付けるのがおすすめです。
問題④|比較記事やランキング記事に対抗できていない状態の解決策
四つ目の問題として比較コンテンツやランキングに対抗できていないことが考えられます。その理由は、競合の広告主やアフィリエイターによる広告出稿が多く、それらの広告が検索結果に表示される記事の上位を占めているためです。
そこで、ご活用いただきたいのが、MIL株式会社が提供するインタラクティブ動画制作プラットフォーム「MIL」です。MILでは「触れる動画」という新しい視聴体験を提供しています。
従来の記事LP(ランディングページ)や漫画LPと異なり、ユーザーは動画のなかでタップやクリックを用いて、知りたい情報を自ら選択できます。
また、選択に合わせて、それぞれのユーザーに合った動線で商品購入までの動画を見てもらえるため、高いCVRが期待できます。仮に、ユーザーがモチベーションの低い状態で動画を視聴しても、次の図のように複数のポイントで共感を得た上で商品購入につなげられます。
このように、動的なLPを活用することで、ターゲットごとに適切な訴求を実現できます。比較コンテンツやランキングコンテンツに対応できる新しい視聴体験や内容を表現できる可能性があるため、取り入れていきたいところです。
まとめ
今回の記事では、広告施策のROI(投資収益率)を適切な水準に保ちながら購入数を増加させようとしたときに起こる、四つの問題について、オプトが考える解決策を解説しました。
いずれの解決策も、クリック単価が高くなりがちな非指名キーワードで成果を得るための方法です。オプトには、非指名キーワードを用いた検索広告で成果を得るさまざまなノウハウがあります。
D2Cにおいて、非指名キーワードを用いた検索広告の配信をしていて広告効率が合わず、次の施策に悩んでいる方、これから配信を始めようとしている方は、ぜひお問合せください。
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