多品目ECの広告チャネル拡大の一役を担うRTB Houseとは
プロモーション施策として、Criteoのダイナミックリターゲティング広告を展開しているなかで、次の手段に悩んでいる方に、ぜひ検討していただきたいサービスが「RTB House」の広告です。
RTB Houseは、Criteoとともに、世界中で利用されているダイナミックリターゲティング広告に強みを持つ配信プラットフォームです。AI深層学習を用いた高い精度の広告エンジンと、それに基づいた媒体の高い買付力を強みとしています。また、Googleに対しても提言を行う技術力の高さも、同社の成長を支える要因でしょう。
今回の記事では、RTB Houseの特徴および配信事例を紹介します。Criteoで広告を配信している方や、広告で売上増加やROAS(広告費用対効果)上昇の施策を検討している方はぜひご覧ください。
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目次[非表示]
- 1.RTB Houseとは
- 1.1.RTB House社はどんな企業
- 1.2.RTB Houseの特徴
- 1.2.1.ダイナミックリターゲティング広告
- 1.2.2.高い技術開発力
- 1.2.3.独自の配信面
- 1.2.4.独自の課金方法
- 1.3.RTB Houseの代表的な広告メニュー
- 2.業界ごとの広告指標と事例
- 3.まとめ
RTB Houseとは
RTB Houseの提供元であるRTB House社は、AI深層学習を用いてダイナミックリターゲティング広告の配信を提供するグローバル企業です。
RTB House社はどんな企業
RTB House社は、ポーランドのワルシャワに本社を置き、広告入札エンジンの開発・提供を行っています。RTB House社は、世界で初めて「AI深層学習 」(※1)を用いた広告入札エンジンの開発を行った企業です。
現在、同社は世界30カ国、80カ所以上の拠点でサービスを提供しています。また、「1000 EUROPE’S FASTEST GROWING COMPANIES」(※2)に、6年連続でランクインしています。
また、同社は、Criteoとともに、DSP(Demand Side Platform:広告主が広告運用に活用するプラットフォーム)における広告・メディア業界を代表する企業の一社です。EMEA(Europe, the Middle East and Africa:ヨーロッパ、中東およびアフリカ)、APAC(Asia‐Pacific:アジアから太平洋の知識)、アメリカ地域で3,000以上のキャンペーンを展開しています。継続率は96%です。
さらに、GoogleのPrivacy Sandbox(※3)にも参画しており、主にProtected Audience API(※4)(旧名称:FLEDGE)に対する提言・検証・実証結果のフィードバックを行っています。
※1 AI深層学習:大量のデータを活用し、データの分類に必要な情報を自動で抽出し、学習する技術。
※2 Privacy Sandbox:ユーザーのオンラインでのプライバシーを保護しながら、デジタルビジネスの成功につながるツールを企業や開発者に提供する取り組み。
※3 FINANCIAL TIMES「1000 EUROPE’S FASTEST GROWING COMPANIES」
※4 Protected Audience API:リマーケティングとカスタム オーディエンス ソリューションを強化して広告主がサイト訪問者に再アプローチできるようにする、プライバシーに配慮した新しい方法。
RTB Houseの特徴
ここからは、RTB Houseの特徴を紹介します。
ダイナミックリターゲティング広告
RTB Houseの主なサービスメニューの一つに、ダイナミックリターゲティング広告があります。ダイナミックリターゲティング広告は、商品情報などのデータを配信先の媒体やプラットフォームの体裁に合わせて送信する仕組みであるデータフィードをもとに、次のようなクリエイティブが制作されます。
ユーザーの閲覧履歴や行動に合わせて自動で適切な広告を配信できるため、ECサイト、マーケットプレイス、不動産、人材などの業界と親和性があります。
高い技術開発力
同社は、Privacy Sandboxに参画し、Googleと連携して次世代のターゲティング技術を開発しています。
独自の配信面
配信面について、同社はPD(Preferred Deal:単価固定の優先取引)を採用しています。PDは、プライベートオークション枠よりも優先度が高い一方で、CPM(インプレッション単価)が高くなる傾向を持っています。RTB Houseは、AI深層学習を用いて詳細なユーザー分析を行うことで精度の高い配信ができるため、CPMが高い配信でも目標のKPIを達成できる設計となっています。
独自の課金方法
また、課金方法については、クリック毎に課金される仕組み「dCPC課金」とコンバージョンが発生した際に課金される仕組み「CPA/ROAS課金」の2パターンを採用しています。コンバージョンが発生した際に課金される仕組みは、他メディアと比べても珍しく、最適化を目指している同社の自信の表れでもあると思われます。
RTB Houseの代表的な広告メニュー
RTB Houseでは、以下の三つの代表的な広告メニューを活用できます。
リターゲティング
サイトに来訪したユーザーに、閲覧した商品ページやその他サイト階層のページの閲覧情報をもとに広告配信するメニューです。RTB Houseが得意とするメニューで、コンバージョン単価や広告費用対効果が高いのが特徴です。後ほど事例でも紹介します。
プロスペクティング
新規ユーザーや未購入サイトへ再来訪したユーザーへ広告配信するメニューです。リターゲティングの次に実施するものとして推奨しています。リターゲティングと比べるとコンバージョン単価上昇や広告費用対効果の低下が考えられるので、適切な目標に変更して実施することを推奨しています。
in-app
アプリに来訪したユーザーへ閲覧した商品アプリページやその他サイト階層のアプリページの閲覧情報をもとに広告配信するメニューです。広告からアプリの特定コンテンツへリンクするようなものとなります。今、注目されているメニューです。
RTB Houseでは、モバイルアプリの広告も利用できるようになりました。アプリユーザーに対してモバイル専用の広告を表示する機能であり、全世界で月間150億以上のインプレション数、7,800万以上のコンバージョン、3億7,500万以上のクリックの実績があります。
業界ごとの広告指標と事例
ここからは、RTB Houseにおける各業界の指標と事例を紹介します。
各業界の広告指標
次の図は、RTB Houseにおける各業界の広告指標をまとめたものです。
各業界の指標が一覧化されているため、他のダイナミックリターゲティング広告の実績との比較、RTB Houseの実績の把握、シミュレーションの参考にご活用ください。
事例
ここで紹介する事例のクライアントは、多品目を取り扱うメーカーの企業です。ダイナミックリターゲティング広告について、CPA(コンバージョン単価)を揃えて他社との比較を行ったところ、次の表のようにRTB Houseの広告はROASの値が150%高い結果となりました。
こちらは、多品目を取り扱うモール型ECサイトの事例です。ダイナミックリターゲティング広告について、ROASを揃えて他社との比較を行ったところ、次の表のようにRTB Houseの広告は広告売上が134%高い結果となりました。
まとめ
RTB HouseはAI深層学習を用いたダイナミックリターゲティング広告の配信を提供しています。AI深層学習を利用した高い精度を強みとしており、他のダイナミックリターゲティング広告よりも高い成果を得られる可能性があります。広告配信を検討されている方は、同社から提供されている業界ごとの広告指標をシミュレーションの参考にしてみてください。
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