【事例あり】金融ローン商材でアフィリエイト広告が使われる理由とは
金融業界では、ユーザーの不安を払拭しつつ、サービス提供後の返済能力を加味し、ユーザーを考慮した広告施策が重要といわれています。広告施策のなかでも、金融業界ではアフィリエイト広告とリスティング広告がよく実施されています。
今回の記事では、金融業界のなかでも、特にローン商材のプロモーションに活用できるアフィリエイト広告について解説します。アフィリエイト広告を運用する際に押さえておきたい際の3つのポイントも紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
オプトのメールマガジンでは、デジタルマーケティングに役立つ事例をはじめ、セミナー開催情報、お役立ち資料、最新メディア情報などをお届けします。
目次[非表示]
金融業界でアフィリエイト広告が使われる理由
ユーザーが、ローン商材を検討する際、信頼性や商材について、特に注意深く検討する傾向があります。しかし、公式サイトの情報だけでは、金利や融資までの日数や、自分に適しているのかなど、ローン商材の詳細や、同業他社との差が分かりにくいといわれています。
そこでユーザーは、アフィリエイトサイトで各商材の紹介記事を読み、比較検討した上で、ローン商材に申し込むケースが多くあります。ユーザーは、アフィリエイターが第三者の目線で紹介する情報によって、不安を払拭しているのです。
そのため、金融業界では、アフィリエイトによる広告施策が中心となっています。
アフィリエイト広告
アフィリエイト広告とは、成果が出てから費用が発生する成果報酬型の広告です。商品購入など、あらかじめ設定した地点にユーザーが到達したときに、広告主に料金が発生する点が特徴です。
アフィリエイト広告のビジネスモデル
アフィリエイト広告では、広告主や広告代理店、ASP(Affiliate Service Provider:広告主とアフィリエイターを仲介する企業)、アフィリエイト媒体社などが次の図のような形で連携しています。
広告代理店は、ASPやアフィリエイト媒体社に対する依頼や交渉を担当します。具体的には、ASPに対して、アフィリエイトの報酬単価を上げるプラン改修の依頼や、広告施策における成果分析を行い、媒体社の要因分析や対策の提案などの幅広い業務を行います。
ここからは、広告代理店が統計分析を行い、媒体社の審査通過率の向上を実現した事例を二つ紹介します。
事例①
1つ目の事例では、カードローンA社に対して、ローン審査を通過したユーザーとローン審査に落ちてしまったユーザーの年齢・性別・年収などの統計分析をしました。その結果、審査に落ちてしまったユーザーの約8割が、A社の口座を持っていないことが判明しました。
そこで、媒体Aの掲載面にあった「A社銀行口座なしでOK」という広告テキストの文言を「口座開設は申込後でOK」に修正するように媒体社に依頼しました。あわせて、統計分析に基づいて、その他の文言も修正をしたところ、修正前には10.0%だった審査通過率が、修正後には30.0%に向上しました。
事例②
2つ目の事例では、カードローンB社に対して、ローン審査を通過したユーザーの年齢・性別などを統計分析しました。その結果、B社全体の約8割以上が35歳以上の男性であることが判明しました。
そこで、年齢に関するセグメントを切らずに掲載していた媒体Bに対して、「30〜50代向け」「会社員におすすめ」という広告テキストの文言を追記するように依頼しました。その結果、追記前には6.7%だった審査通過率が、追記後には25.0%に向上しました。
アフィリエイト広告でアプローチできる層
アフィリエイト広告は、潜在層・準顕在層、顕在層にアプローチできる施策です。
具体的には、どの企業のカードローンが良いか比較したいユーザーや、急な出費があってお金が必要になった時の対処法を調べているユーザーと親和性が高い広告施策です。
オプトのメールマガジンでは、デジタルマーケティングに役立つ事例をはじめ、セミナー開催情報、お役立ち資料、最新メディア情報などをお届けします。
金融業界におけるアフィリエイト広告運用のポイント
ここからは、アフィリエイト広告の運用時に起こる、3つの課題を解決するノウハウを紹介します。
CV数が足りない場合の対処
アフィリエイト広告のCV(コンバージョン)数が足りない場合、例えば、アフィリエイト記事内で人気ランキングを掲載しているアフィリエイトサイトと交渉します。交渉内容としては、ランキングの順位を上げたり、特別枠として紹介してもらったりして露出を増やせないかなどを交渉します。
審査に通らないユーザーへのサービス提供を避ける工夫
ローン商材に関するアフィリエイト広告を行うときに注意したい点は、返済能力を加味したユーザーに、広告を配信できているかという点です。
そのためには、広告主から、広告成果に紐づく貸付情報を可能な範囲で取得します。そのデータをもとに、返済能力を加味したユーザーに広告表示できるか分析します。
オプトでは、自社で開発および運用している統合データ活用プラットフォーム「ONE’s Data」に、広告主から取得した情報を統合し、返済能力も加味した広告運用を行っています。
また、ONE’s Dataで扱うデータは、ユーザーを識別できないように注文番号ベースで管理し、他データと紐づけてもユーザーを識別できないようにする工夫も行っています。
アフィリエイトサイトの信頼性向上
アフィリエイトサイトは、公式サイトではないという点から、信頼性が低いと感じられてしまう場合があります。そのような不安を感じているユーザーのため、信頼を損なう表現や、違法性のある訴求を避けようとする動きがあります。
アフィリエイトサイトを1ページずつ確認して、誤った表記や虚偽の情報がないかなど、誤情報の掲載を防止するためにも、確認作業の実施をおすすめします。このように掲載前のみならず、掲載後も定期的にページを確認し、サイトの信頼性の維持および向上するための取り組みが大切です。
まとめ
金融業界のなかでも、特にローン商材を検討しているユーザーは、商材の信頼性を注意深く検討する傾向があります。そこで、アフィリエイトサイトで各商材の紹介記事を読み、比較検討してから申し込むケースが多いです。そのため、アフィリエイターが、第三者の目線で紹介する情報が、ユーザーの行動に影響を与えています。
アフィリエイト広告は、成果報酬型の広告です。準潜在層・準顕在層、顕在層などに幅広くアプローチができます。
また、アフィリエイト広告の運用は、単純に広告を出稿して終わりではなく、アフィリエイトサイトとの交渉やデータ分析などを行いながら、CVの向上を目指していくことが大切です。また、サイトの信頼性を向上させるため、表記や表現の確認を行うことも大切です。
オプトは、さまざまな業界のお客様に、アフィリエイト広告を支援してきた実績とノウハウがあります。
特に実績の多い金融ローン商材においてオプトが選ばれる理由としては、以下の点が挙げられます。
・ASPを介さない直運用によるコスト最適化
・広告主・媒体社それぞれに人員を配置する体制
・広告主⇔オプト⇔媒体社間の円滑なコミュニケーションによるPDCAサイクルの速さ
これらの強みの他、オプトが運営する金融ジャンル特化型のアフィリエイト計測ツール「Performance First(※)」やサイトパトロールツールを用いてアフィリエイト広告の品質担保も評価されています。
オプトのメールマガジンでは、デジタルマーケティングに役立つ事例をはじめ、セミナー開催情報、お役立ち資料、最新メディア情報などをお届けします。