
こんにちは。
生成AIの業務活用は、順調ですか?
✔本記事では下記の「疑問」を解消します。
というわけで、目標は下記。
✔️本記事の目標
3分で紹介していきます。
さっそく、見ていきましょう。
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まず、前提理解を揃えましょう。
MCPの公式説明は、下記のとおり

噛み砕くと、MCPとは「LLM ↔︎ 様々なツールやデータを同じ形式で接続する取り決め」です。 そんなMCPですが、語弊を恐れず表現すると「スキルの民主化につながる革命的技術」だと考えています。
具体例で説明します。
有名デザイナーが自身の知見を取り入れた「UI/UX MCPサーバー」を開発・公開したとしましょう。
これと、「GA4 MCPサーバー」「Tableau MCPサーバー」をあなたのChatGPTに接続し「GA4からデータ取得し、UI/UX MCPサーバーで分析しつつ、Tableauで可視化して」と指示すると、専門家の知見とGA4のデータをリアルタイムで参照・取得し、結果のビジュアライズまでしてくれます。
✔つまり何が起きたのか?
これが「スキルの民主化」です。
この流れが加速する、と予測する背景は下記。
✔なぜ「スキルの民主化」が進みそうか?
つまり、「技術者でなくとも、この技術の恩恵を十分に受けられる」ということです。
MCPの魅力と可能性が、ほんの少し伝わりましたでしょうか?
続いて「種類と仕様」の解説です。
実はMCPサーバーの通信方式は2種類あります。 ローカルMCP(stdio)とリモートMCP(Streamable HTTP)という通信方式です。

どちらも規格は「MCP」ですが、MCPクライアントとMCPサーバー間の通信方式が異なります。
それぞれの違いは下記。
✔ローカルMCP(stdio)
PC内で通信します。
✔リモートMCP(Streamable HTTP)
ネット経由で通信します。
注:ChatGPT Web版はリモートMCPのみ対応(2025年9月25日時点)。ChatGPTデスクトップアプリはMCP未対応(公式Xによると今後数ヶ月で対応予定)。ファイルをダウンロード・開くだけでMCPサーバーをClaude Desktop AppにMCPサーバーを追加できる.dxtファイルですが、2025年9月11日に名称変更され.mcpbファイルになりました。
MCPサーバーには3つの主要機能があります。
MCPサーバー⇆MCPクライアントの通信はJSON形式(JSON-RPC 2.0)で行われます。
Tools(実行)
tools/list:ツール一覧取得tools/call:ツール実行Resources(情報取得)
resources/list:リソース一覧取得resources/read:リソース内容取得Prompts(テンプレ)
prompts/list:プロンプト一覧取得prompts/get:完成メッセージ取得注意:セキュリティ上、ユーザー同意が必要な操作(tool実行等)があります。上記3つのプリミティブはMCPサーバー側が定義するプリミティブです。MCPクライアント側のプリミティブはSampling(LLMで補完させる)やRootsが存在します。メソッドも上記以外に初期化(initialize)や接続確認(ping)など存在しますが、上の3つがメイン機能です。
参照:Architecture overview(公式),Transports - MCP Specification (Latest), stdio Transport - MCP Specification, Streamable HTTP Transport - MCP Specification, Server Features - MCP Specification
主要LLMベンダー3社の「MCP対応状況」をまとめました。 実は、Gemini(Web版)やChatGPT(Desktop版)では、現在(2025年09月28日)MCPを接続できません。

実際のMCP接続画面(Claude)はこちら。



実体験として、MCPの理解をより深めるためには、MCPサーバーの開発をおすすめします。 下記の公式URLに「自然言語で開発する方法」が丁寧に書かれていますので、エンジニアでない方も、 チャレンジしてみてはいかがでしょうか!
Building MCP with LLMs - Model Context Protocol
というわけで、今回は以上です。
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