こんにちは。

生成AIの業務活用は、順調ですか?

✔本記事では下記の「疑問」を解消します。

  • 結局MCPの何が嬉しいの?(正直よくわかっていない・・)
  • MCPは知っているが、種類や仕組みはあるの?(各社のMCP対応状況も知っておきたい..)
  • 時間がないので、簡潔に教えて。

というわけで、目標は下記。

✔️本記事の目標

  • ①MCPの嬉しさを理解する
  • ②MCPの種類/仕様を理解する
  • ③MCPの対応状況を把握する

3分で紹介していきます。

さっそく、見ていきましょう。

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1. MCPの嬉しさを理解する

まず、前提理解を揃えましょう。
MCPの公式説明は、下記のとおり

噛み砕くと、MCPとは「LLM ↔︎ 様々なツールやデータを同じ形式で接続する取り決め」です。 そんなMCPですが、語弊を恐れず表現すると「スキルの民主化につながる革命的技術」だと考えています。

MCPの嬉しさ「スキルの民主化」とは?


具体例で説明します。

有名デザイナーが自身の知見を取り入れた「UI/UX MCPサーバー」を開発・公開したとしましょう。
これと、「GA4 MCPサーバー」「Tableau MCPサーバー」をあなたのChatGPTに接続し「GA4からデータ取得し、UI/UX MCPサーバーで分析しつつ、Tableauで可視化して」と指示すると、専門家の知見とGA4のデータをリアルタイムで参照・取得し、結果のビジュアライズまでしてくれます。

✔つまり何が起きたのか?

  • UI/UX知識がない人が → 専門家の知見を活用できる
  • GA4操作がわからない人が → データを抽出できる
  • Tableauが使えない人が → グラフを作れる

これが「スキルの民主化」です。

この流れが加速する、と予測する背景は下記。

✔なぜ「スキルの民主化」が進みそうか?

  • ①共通ルールで流通しやすくなった。 LLMとツールの接続形式がMCPで統一されたため、開発と共有が簡単になり、価値ある知見が「MCPサーバー」として流通しやすくなりました。
  • ②技術者でなくても使える。 Claudeなら2ステップ(ダウンロード→開く)で追加完了し、 自然言語でMCPサーバーを開発する方法が公式URLで解説されています。

つまり、「技術者でなくとも、この技術の恩恵を十分に受けられる」ということです。

MCPの魅力と可能性が、ほんの少し伝わりましたでしょうか?

2. MCPの種類/仕様を理解する

続いて「種類と仕様」の解説です。

MCPの種類(サーバー)

実はMCPサーバーの通信方式は2種類あります。 ローカルMCP(stdio)とリモートMCP(Streamable HTTP)という通信方式です。

どちらも規格は「MCP」ですが、MCPクライアントとMCPサーバー間の通信方式が異なります。
それぞれの違いは下記。

✔ローカルMCP(stdio)
PC内で通信します。

  • PC内にファイルをインストールする手間がかかる
  • Claude Desktopなら.mcpbファイルを開くだけで接続完了

✔リモートMCP(Streamable HTTP)
ネット経由で通信します。

  • 接続時、URL(MCPサーバー)を設定登録し、認証するだけです
  • スマホやWebアプリからも接続可能(MCPクライアント対応済みの場合)

注:ChatGPT Web版はリモートMCPのみ対応(2025年9月25日時点)。ChatGPTデスクトップアプリはMCP未対応(公式Xによると今後数ヶ月で対応予定)。ファイルをダウンロード・開くだけでMCPサーバーをClaude Desktop AppにMCPサーバーを追加できる.dxtファイルですが、2025年9月11日に名称変更され.mcpbファイルになりました。

MCPの仕様(機能)

MCPサーバーには3つの主要機能があります。
MCPサーバー⇆MCPクライアントの通信はJSON形式(JSON-RPC 2.0)で行われます。

Tools(実行)

  • tools/list:ツール一覧取得
  • tools/call:ツール実行
  • ・・・

Resources(情報取得)

  • resources/list:リソース一覧取得
  • resources/read:リソース内容取得
  • ・・・

Prompts(テンプレ)

  • prompts/list:プロンプト一覧取得
  • prompts/get:完成メッセージ取得
  • ・・・

注意:セキュリティ上、ユーザー同意が必要な操作(tool実行等)があります。上記3つのプリミティブはMCPサーバー側が定義するプリミティブです。MCPクライアント側のプリミティブはSampling(LLMで補完させる)やRootsが存在します。メソッドも上記以外に初期化(initialize)や接続確認(ping)など存在しますが、上の3つがメイン機能です。

参照:Architecture overview(公式),Transports - MCP Specification (Latest), stdio Transport - MCP Specification, Streamable HTTP Transport - MCP Specification, Server Features - MCP Specification

3. MCPの対応状況を把握する

主要LLMベンダー3社の「MCP対応状況」をまとめました。 実は、Gemini(Web版)やChatGPT(Desktop版)では、現在(2025年09月28日)MCPを接続できません。

実際のMCP接続画面(Claude)はこちら。

Web(Claude)

Desktop App(Claude)

開発者のツール(Claude Code)

最後に

最後に

実体験として、MCPの理解をより深めるためには、MCPサーバーの開発をおすすめします。 下記の公式URLに「自然言語で開発する方法」が丁寧に書かれていますので、エンジニアでない方も、 チャレンジしてみてはいかがでしょうか!

Building MCP with LLMs - Model Context Protocol

というわけで、今回は以上です。

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